遠方にいる人と会話をするツールとして、世界中で利用されているものにSkypeがあります。webミーティングにも活用されているSkypeとweb会議とではどちらがよいのでしょうか?2つの比較をしていきます。
まずは、web会議とSkypeの概要を確認しておきます。
web会議システムは、遠隔地にいるメンバーを結んで会議をするためのシステムです。古くからあるテレビ会議システムと同じように考える人もいますが、インフォメーションテクノロジーを駆使している点で、昔ながらのテレビ会議システムとは違います。
もっとも、テレビ会議システムは、技術的にも新しいものを取り入れているため、古い新しいという話ではありません。これは、Skypeにもいえることです。
そのうえで、web会議システムの特徴は、会議で使用するデータや資料を、メンバーが集まることなく共有するための仕組みにあります。メンバーを結ぶことよりも、データの共有に主な目的があります。
Web会議システムの主なメリットを確認します。
北海道と東京と大阪と沖縄というように、メンバーが遠くにいたとしても開催できるのがweb会議です。遠隔地同士の会議といえば、拠点間は離れていても、その拠点内では一箇所に集まらなければならないというイメージを持っているかもしれません。
つまり、北海道支社のA会議室に集まったメンバーと、東京本社の研修室に集まったメンバーが会議を行うという形です。しかし、この形は、web会議のものではなく、どちらかといえばテレビ会議システムにいえることです。web会議では北海道のメンバーも東京メンバーも、自分の好きなところから会議に参加できます。
Web会議システムを導入することで、メンバーがどこにいても会議を開くことができます。会議資料の冊子を準備する必要がないため、パソコンさえあればいつでも参加できるのもメリットです。
Web会議はインターネット回線を経由して開催されます。加入回線や専用線などの電話がなくても問題なく会議を開催できます。
Skypeは、中高生でも簡単に利用できる手軽さが最大の特徴だといえます。その名も「無料通話アプリ」であり、パソコンにインストールしている人も多いでしょう。また、スマートフォンなどの携帯端末でも気軽に利用できます。
ただし、Skypeは一般的な電話に取って代わるものではありません。電話的なベースを持ったコミュニケーションツールだと考えておけばよいでしょう。
ここで、Skypeのメリットを確認しておきます。
実際にSkype通話をしてみるとわかりますが、無料で電話をかけることができます。ただし、無料通話ができるのはSkype同士かマイクロソフトのサービスに付加されている無料通話分を使った場合です。Skypeの無料通話は、日本国内に限りません。ワールドワイドに使う場合に向いています。 相手がSkypeではない場合、有料ですが通話が可能です。固定電話を持たない若い人だけでなく、スマホの通話さえ利用せずにSkypeで済ませている人もいるくらいです。
オプションで、Skypeの電話番号を持つことができます。これによって、Skypeを利用していない相手に、Skype宛の電話をかけてもらうことが可能です。
web会議と比較される部分として、グループチャットや電話会議ができることがあげられます。Skypeのグループ通話では、最大で25人のメンバーをカバーしています。また、ビデオ通話もグループ利用が可能です。
遠隔地間での会議に使うことができるweb会議とSkypeですが、どちらがより優れているのでしょうか?
web会議とSkypeのメリットで比較してみましょう。
まず、利用するにあたって料金がかかるかどうかです。
Skypeは無料通話アプリですので、Skype同士で行う電話会議の通話料はかかりません。一方、web会議はサービスに申し込んで初期費用を払って導入し、利用料金も負担して使用するものです。ただし、web会議にも無料版があります。
Web会議の価格や料金は、サービス提供業者やプランによって異なります。費用対効果を考えながら選べる点では、プランの幅が狭いSkypeより優れているといえます。
Web会議は、そのためにセッティングされたシステムである点が特徴です。そのため、通話前の手順を比べたとき、人によっては面倒に感じることもあるSkypeよりも優れているといえます。利用開始のハードルは、Skypeの方が圧倒的に低いといえますが、導入のハードルが高い分だけ、その後はweb会議の方が扱いやすいということです。
Skypeでは、一般の電話と遜色ない程度の音質で通話できます。ただ、音にうるさい人にとっては、そこまで高い音質だとはいえないでしょう。といっても、もちろん、通話をするには十分な音質です。かつては利用環境によって音声に遅れが生じることがありましたが、現在では、改善が進んでいるようです。
一方、web会議システムなら、さらに高いレベルの音質で会話ができます。会議のためにわざわざ導入・構築するシステムですから、優れていて当たり前といえば当たり前かもしれません。
web会議とSkypeにはそれぞれによいところがあります。ただ、Skypeは個人間のやりとりに特化しているうえ、全員がアカウントの作成が必要。接続もやや不安定な傾向にあります。複数人での会議が目的なら、やはり大人数での会議を想定して設計されたWEB会議システムを選ぶのがポイントです。
無料でWEB会議を考えているのなら、同じく無料のZOOMに目を向けてみるのもひとつの手です。音声や品質、さらには機能性も求めるのであれば、有料のWEB会議システムが必須となってくるでしょう。
用途に合わせたWEB会議システムを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
社内会議用
V-CUBE
ミーティング ブイキューブ |
ZOOM
ZOOM
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Cisco Webex
WebEx
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アプリケーション共有ファイルをリアルタイムに全参加者と共有
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デスクトップ共有デスクトップ画面全体を共有可能
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録画やり取りを録音・録画して保存可能
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ファイルの保存・転送会議中に使った資料や、メールでは大きすぎて送れない資料の共有
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ホワイトボード文字や図の記入、画像の読み込みなどが可能
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外国語翻訳会話をリアルタイムに翻訳して会話内容と翻訳内容をテキスト表示
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アンケート機能質問やアンケートを実施することが可能
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IPアドレス制限許可のない人の参加を防止できる機能
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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100拠点以上対応同時に接続できる拠点数が100を超える
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オンプレミスでの提供自社で情報のシステムを保有し、自前の設備で運用する方式
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無料版あり
Google Meet
Google
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Skype
マイクロソフト
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chatwork live
Chatwork
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参加者アカウント不要アカウント登録なしでスタートできます |
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1対1ミーティング
時間に縛られずに会議を行なうことができます |
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画面共有
自分のパソコンの画面を相手に表示させる機能
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セキュリティ第三者によるデータの盗聴やなりすまし、改ざんなどを防ぎます
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2段階認証プロセス | E2E暗号化 | SSL/TLS |
人数一度の会議に参加できる人数
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最大250名 | 最大50名 | 最大14名 |
無料期間が無制限かつ、セキュリティ面について公式HPで明示されている製品を比較
商談用
V-CUBE
セールスプラス ブイキューブ |
ベルフェイス
ベルフェイス
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B-room
Bloom Act
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資料共有
エクセルやPDFなどの資料の共有
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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トークスクリプト
話したい内容を事前に準備でき、自分だけが見ることができます
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同時接続3名の場合
の月額料金 同時接続できる人数 |
44,400円(税別) | 45,000円(税別) | 35,000円(税記載なし) |
相手の対応
WEB会議をする際に相手側に行ってもらうこと
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URL入力 | 電話 | URLorワンタイムパスワード |
月額費用が公式HPに明示されている3製品を比較
設計・製造用
V-CUBE
コラボレーション ブイキューブ |
Fresh Voice
エイネット
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Cisco Webex
シスコ
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同時ペン作画リアルタイムで複数人で図面に書き込みができます
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CAD共有対応重い3次元データもスムーズに共有できます
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画像共有画像データなどを同じ画面で共有できます
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高精細データ共有
画面サイズに合わせた拡大や縮小などの処理なしで2000万画素クラスでも共有可能
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画像共有機能がデフォルトでつき、公式HPに設計・製造系の導入事例が載っている製品を比較
セミナー用
V-CUBE
セミナー ブイキューブ |
ギガキャスト
ロゴスウェア
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ネクプロ
ネクプロ
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チャット機能文字でもやりとりすることが可能
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アンケート機能
質問やアンケートを実施することが可能
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受講者発言機能
受講者の発言を許可したり、チャットで質問を入力してもらうことが可能
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インストール不要インストールなしでWEB会議ができます
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多言語対応
さまざまな国の言語でシステムを利用できます
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日本語・英語・中国語(簡体字・繁體字)、タイ語、インドネシア語 | 記載なし | 記載なし |
最大拠点数
対応拠点数が多いほど大規模な配信が可能
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10,000拠点 | 6,000拠点 | 6,000拠点 |
チャットとアンケート機能が標準搭載の製品を比較