従来の会議ではできなかったことが、Web会議では実現できるようになります。手間や時間の短縮といった付加価値を活かすことで、幅広く使いこなすことも可能です。
もっともWeb会議の恩恵が受けられる例としては、全国各地に支店や拠点があり、毎月集合して会議をしている企業になります。
出張にかかる時間の日常業務への影響が無くなり、頻繁に会議がおこなえるため、スピードが求められる新規プロジェクトなどもスケジュール短縮が可能となります。各拠点での情報格差を是正でき、これまで以上の統制が期待できます。
CAD類の特殊アプリケーションを利用する建築業界などデザイン関係や、開発ソフトウェアのプレゼンテーションが求められるシステム企業では、データ共有機能が効果的です。
会議で順番にPCを覗き込む手間が省略できる上に、資料のコピーやデータディスクの配布による情報漏洩リスクの防止にも役立ちます。
社員希望は2,000人超え。兵庫県に本社を構えるITソリューション事業でのWeb会議システム導入例についてです。導入の目的は、コミュニケーションを図るため。各地に事業者がありますが、全国各地のお客さんとコミュニケーション体制を整えるために導入しました。
Web会議システムを導入する前は会議やミーティングで出張しなければならない社員がいたものの、出張費や移動時間の問題を感じていたとのこと。
ですが、Web会議システムを取り入れてからは遠隔地でもしっかり顔を合わせてコミュニケーションを取ることができるようになったほか、出張費などの問題も解決することができました。
実際にWEB会議システムを利用した際には、映像や音声の品質が良いことに驚いたそうです。
社員数80名程度の水産会社で日々の業務に役立てるためにWeb会議システムを導入しているところがあります。新鮮な海産物を水揚げし、本社や支店だけでなく、営業所とコミュニケーションを取る目的で導入しました。
お客さんに新鮮な商品を届けるために様々な工夫を行っていたのですが、営業社員は本社に集めて行う会議は頻繁に行うのが難しいだけでなく、情報が共有できるまでに時間がかかると悩んでいたそうです。
そこで取り入れたのがWeb会議システム。実際に取り入れてみたところ、商品に貼るラベルを確認する作業などもインターネットを通して行うことができるようになり、格段に作業効率が向上したそうです。
従業員は400名程度、放送機器などを取り扱っている産業システムメーカーで導入した例です。事業の中で海外とやりとりをすることが多く、より効率的・効果的なコミュニケーションを取るための手段としてWeb会議システムを導入しました。
それまで電話やメールでコミュニケーションを取っていたものの、伝わりにくく、海外ということもあり簡単に会議を開くことができなかったそうです。
そこでWeb会議システムを導入したところ、コミュニケーションが円滑に取れるようになっただけでなく、ロスタイムが減って生産性の向上を実現することができたとのこと。
様々な場面でWeb会議システムが役立ってくれていることがわかります。
すでにWeb会議を導入している企業の中には、通常の会議ではない用途にもWeb会議を利用しているケースが存在しています。
新人社員のトレーニングや定例研修などの教育目的が代表例で、大型施設を利用することなく配属先にてOJTと並行しながら成果を挙げています。
講師役からモニタ上で全員を確認することができ、レポート類のチェックも即座におこなえるWeb会議システムの特徴をうまく活用した事例です。
また、一風変わった利用法としては、鮮度が求められる生鮮品の仕入れや、公開ルームを利用したマスコミ発表、さらには顧客へのセミナーを開催しているケースもあります。
市場や競り場からスマートフォン上のWeb会議を利用して映像を送り、本部では会議をしながら入札の判断を下すといった具合です。
まだまだ、Web会議はアイデア次第で大きな可能性を秘めていると言われており、今後の独創的な分野での成長も期待できます。
Web会議は、「働き方改革」としても大いに活躍するツールです。
テレワークや、副業・兼業が増えているこのご時世、場所を問わずに打ち合わせが出来ることで、生産性は大きく上がっていくでしょう。
国の施策でもある「働き方改革」は、個人のワークスタイルにも必要なものだといえます。
以下、働き方改革についての豆知識と、働き方改革におけるWeb会議の活用メリットやデメリットについてお話していきます。
働き方改革の大前提として、働き手を増やすことが挙げられます。
日本政府の方針は、現在未稼働の人口や高齢者を含め、ゆくゆくは1億人総活躍の社会を作り、経済活性をすること。これが、働き方革命の本質的な部分です。
一昔前は、「1つの会社に属し、定年まで勤めあげる」というスタンスが一般的でしたが、これからは、「年齢問わず、社会的に活躍し続ける」というスタンスが主流になるかもしれません。
また政府は、テレワーク、副業、兼業などといった多様な働き方を推奨しており、今後は1つの会社に属するのではなく、フレキシブルな働き方をする人が増えていくでしょう。
少子高齢化も現在の日本にとっては深刻な問題です。
その大きな原因として、所得格差の広がりが挙げられます。最近では、非正規雇用での採用は増えており、体制こそ整えているものの、やはり正規雇用に比べて労働条件や給料面では劣ります。
子育ては非常にお金と時間のかかるもので、子供一人を育て上げるには数千万円単位のコストがかかると言われていますので、非正規労働者は子育てへのリスクを懸念し、これが少子高齢化の原因の一つになっています。
労働生産性とは、1時間当たりの労働で生まれる成果のこと。
「GDP」という単語は一般的ですよね。このGDPは国内総生産のことを指しますが、労働生産性とは、そのGDPを労働者一人当たりに換算したものを指します。
つまり、労働生産性とは、働く人がどのくらいの成果を実際に出していくのか、その生産量や付加価値を測ったものを指します。
当然、労働生産性が上がれば、日本は不況を通り過ぎ、経済活性に繋がるので、政府としてもこのポイントは重要なものなのです。
働き手を増やすことや、少子化を防ぐことはあまりにスケールの大きい問題であり、私たちにはすぐにどうこうできるものではありません。
働き手改革において重要視されている以上3つの旗のうち、個人レベルで改善していけるのが、労働生産性を上げることでしょう。
働き手をとにかく増やし、生産性を上げるにあたり、それを弊害する課題がいくつかあります。
そのうち、ビジネスマンにとって一番身近なのが、
の2点でしょう。
まず、昨今のニュースでも頻繁にピックアップされる「長時間労働」について。
日本人にとって、身を粉にして働く姿勢は美徳とされ、仕事に励むあまり過労死をする人もいます。長時間労働が慢性的になっている企業も多く、「ブラック企業」という言葉は身近なものになっていますよね。
海外から見ると、この働き方は非常に特殊で、日本語の「過労死」という単語がそのまま"KAROUSHI"として英語辞書に掲載されるほどです。
続いて、「労働人口不足」について。
団塊世代の引退が相次ぎ、日本では労働人口が年々減ってきています。さらに、少子高齢化や若者の貧困層の増加などにより、未来の労働人口も確保されていない状態。
「今後は、労働人口の減少のために、1人がいくつかの会社に所属する時代が来る」という声も挙がっています。
働き方改革をするにあたり、私たちがすぐにでも取り組めることがあります。
それは、今の労働生産性を上げるということ。
幸いインターネットが成熟している現代では、PC一つで仕事をする「ノマドワーカー」も増えており、場所の制限がない働き方が可能になりました。
インターネットを上手く活用すれば、仕事の効率が上がり、労働生産性にプラスの効果が期待できます。
例えば、チャットアプリの登場により、電話で5分かかるやり取りをチャットにて数十秒で済ませられるようになりました。
ここで浮いた時間を、自分のタスクに投入することができます。
他にも、グループチャットや通話アプリを活用することによって、会議や打ち合わせで1つの場所に集まる必要がなくなりますよね。
移動時間に何十分~何時間も奪われることが無くなれば、その時間を本当に必要な営業活動などにあてられるため、労働生産性や利益も変わってきます。
グループ通話については軽く触れましたが、労働生産性を上げるにあたり、Web会議は大きく活躍します。
【労働生産性を上げるWeb会議のメリット】
Web会議の最大の利点は、場所の制限がないということ。大人数での会話はもちろん、動画や資料の共有も同時にできるので、一般的な会議のように、一つのPCを回し見したり、プロジェクターを用意したり、資料を紙に出力する必要もありません。
また、資料を出力しないため、大切な情報を無くしたり、情報が洩れてしまうリスクも避けることが出来ます。
人手不足が慢性的になっている組織にとっても、テレワークや副業・兼業を目指す個人にとっても、Web会議を活用することは重要なポイントになります。
Web会議を活用した、テレワークや副業・兼業の際のメリットには以下のようなものが挙げられます。
【雇用者側のメリット】
【業務委託をする側のメリット】
【双方のデメリット(リスク)】
基本的には、経費や移動の手間が削減されますし、データ共有もスムーズになるため、メリットがデメリットを上回るでしょう。
Web会議を活用するということは、個人にとっても、企業にとっても生産性が上がり、働き方改革として有効な手段になり得ます。
今後、テレワークや副業・兼業は増えていくと言われていますし、インターネットが繋がったことによって、新しい挑戦へのハードルは低くなっているはず。
「副業OK」の空気感が強まっているこの時代。また、場所問わずに働くというライフスタイルが増えている現代では、Web会議は心強いサポート役となってくれるのではないでしょうか。
社内会議用
V-CUBE
ミーティング ブイキューブ |
ZOOM
ZOOM
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Cisco Webex
WebEx
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アプリケーション共有ファイルをリアルタイムに全参加者と共有
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デスクトップ共有デスクトップ画面全体を共有可能
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録画やり取りを録音・録画して保存可能
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ファイルの保存・転送会議中に使った資料や、メールでは大きすぎて送れない資料の共有
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ホワイトボード文字や図の記入、画像の読み込みなどが可能
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外国語翻訳会話をリアルタイムに翻訳して会話内容と翻訳内容をテキスト表示
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アンケート機能質問やアンケートを実施することが可能
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IPアドレス制限許可のない人の参加を防止できる機能
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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100拠点以上対応同時に接続できる拠点数が100を超える
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オンプレミスでの提供自社で情報のシステムを保有し、自前の設備で運用する方式
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無料版あり
Google Meet
Google
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Skype
マイクロソフト
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chatwork live
Chatwork
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参加者アカウント不要アカウント登録なしでスタートできます |
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1対1ミーティング
時間に縛られずに会議を行なうことができます |
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画面共有
自分のパソコンの画面を相手に表示させる機能
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セキュリティ第三者によるデータの盗聴やなりすまし、改ざんなどを防ぎます
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2段階認証プロセス | E2E暗号化 | SSL/TLS |
人数一度の会議に参加できる人数
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最大250名 | 最大50名 | 最大14名 |
無料期間が無制限かつ、セキュリティ面について公式HPで明示されている製品を比較
商談用
V-CUBE
セールスプラス ブイキューブ |
ベルフェイス
ベルフェイス
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B-room
Bloom Act
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資料共有
エクセルやPDFなどの資料の共有
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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トークスクリプト
話したい内容を事前に準備でき、自分だけが見ることができます
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同時接続3名の場合
の月額料金 同時接続できる人数 |
44,400円(税別) | 45,000円(税別) | 35,000円(税記載なし) |
相手の対応
WEB会議をする際に相手側に行ってもらうこと
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URL入力 | 電話 | URLorワンタイムパスワード |
月額費用が公式HPに明示されている3製品を比較
設計・製造用
V-CUBE
コラボレーション ブイキューブ |
Fresh Voice
エイネット
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Cisco Webex
シスコ
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同時ペン作画リアルタイムで複数人で図面に書き込みができます
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CAD共有対応重い3次元データもスムーズに共有できます
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画像共有画像データなどを同じ画面で共有できます
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高精細データ共有
画面サイズに合わせた拡大や縮小などの処理なしで2000万画素クラスでも共有可能
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画像共有機能がデフォルトでつき、公式HPに設計・製造系の導入事例が載っている製品を比較
セミナー用
V-CUBE
セミナー ブイキューブ |
ギガキャスト
ロゴスウェア
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ネクプロ
ネクプロ
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チャット機能文字でもやりとりすることが可能
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アンケート機能
質問やアンケートを実施することが可能
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受講者発言機能
受講者の発言を許可したり、チャットで質問を入力してもらうことが可能
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インストール不要インストールなしでWEB会議ができます
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多言語対応
さまざまな国の言語でシステムを利用できます
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日本語・英語・中国語(簡体字・繁體字)、タイ語、インドネシア語 | 記載なし | 記載なし |
最大拠点数
対応拠点数が多いほど大規模な配信が可能
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10,000拠点 | 6,000拠点 | 6,000拠点 |
チャットとアンケート機能が標準搭載の製品を比較