テレビ会議(ビデオ会議)とは、専用の端末を用いた、高精細な映像と音声による遠隔会議ツールを指します。
Web会議が普及する以前は、遠隔会議と言えばテレビ会議が主流でした。現在でも、遠隔会議を導入する際、テレビ会議を選択する企業もまだまだ多いのが実状です。
そのような場合に、「Web会議はテレビ会議の廉価版なのか?」という疑問が見受けられますが、実際にはテレビ会議とWeb会議は目指す目的が異なるサービスです。
下記では、その違いを比較してみました。
タイプ | Web会議 | テレビ会議 |
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利用形態 | ・オンプレミス型は、ソフトウェアをインストール ・クラウド型は、ブラウザにアクセスのみ |
ハードウェア |
ランニングコスト | ・オンプレミス型は、保守料(半年or1年に1回) ・クラウド型は月額料金制or課金制 |
保守料(半年or1年に1回) |
画質 | テレビ会議より劣る | 高画質(HD対応) |
音質 | テレビ会議より劣る(ただ、電話回線の接続可) | 高音質 |
回線 | インターネット、イントラネット | 専用の回線、イントラネット |
拡張性 | ライセンスの取得のみ | ハードウェアを購入 |
カスタマイズ | インストールorオプション購入でいくらでも可能 | ほぼ不可能 |
テレビ会議で重要になるのは映像音声の品質はもちろん、接続拠点数も重要。そこで接続拠点数が多い順にWEB会議システムをランキング化しました(2020年5月時点)。
100拠点以上に接続可能なブイキューブが提供するテレビ会議システムが、V-CUBE BOX。既存のネット回線を利用するだけで、専用線は必要なし。また、低滞域環境下でも安定した接続が続きます。
いま使っているテレビ会議からの部分的な入れ替えや拠点の拡張にも柔軟に対応してくれるのは、大きな魅力です。
パナソニックはテレビ会議システムを3商品展開。それぞれ最大4拠点、10拠点、24拠点となっています。会議のタイプに合わせて画面レイアウトが選べるのが特徴で、高精細なフルHD映像を実現しています。
ポリコムのテレビ会議システムは3種類。複数拠点用、ハドルルーム向け、中・小規模会議室向けです。いずれにせよ、会議室の推奨規模としては6~10名となっています。
Ciscoが提供しているテレビ会議システムは、ROOMシリーズ。タッチパネルによる操作が可能で、アドレス帳から、お気に入り機能や履歴で会議に参加できます。話している人をカメラが自動的に検出するスピーカートラック機能も。
相手側の表情や細かい動きまで分かりやすいテレビ会議と比較すると、Web会議は簡易的なカメラで撮影するため画質は劣ります。
しかし、Web会議が主目的としているのは「資料やデータの共有」です。
PCとインターネット回線さえあればどこからでも会議に参加することが可能で、実務担当者同士が素早く共同作業を行えるようになっているのが大きな特徴です。
一方、テレビ会議は臨場感があり、交渉や重要な意思決定に向いています。導入費は高額なものの多人数による長時間会議でもストレスのない会議がおこなえます。
一言でいうならば、テレビ会議は役員会議などの重要会議向き、Web会議はデータ共有が重要な現場会議向きであると言えます。
端末の設置されている会議室のみで利用できるテレビ会議と比較して、Web会議はPCが使える場所なら各個人がバラバラでも可能といった違いもあります。
どちらも遠隔地で映像を用いた会議サービスとなりますが、得意分野や主目的は大きく異なっているのです。
映像を用いながら遠隔地会議を行うという点において、Web会議とテレビ会議はよく似ています。しかしながら、その利用目的は大きく異なります。
テレビ会議では鮮明な映像を見ながら会議を行うことができるため、実際に集まって会議を行うときに近い「臨場感」が得られます。相手の表情までよく見えるため、会議の中で駆け引きを行うこともできます。そういった意味で、テレビ会議は社内での重要な意思決定に向いているといえるでしょう。
それに対して、Web会議では画質・音質といった面でテレビ会議に劣るため大きなプロジェクトの最終決定を行うような場面ではあまり適していません。しかしながら、データの共有という点においてはテレビ会議よりも優れています。またどこからでも参加できる手軽さという付加価値も加わり、実務レベルでの会議では非常に有用だといえます。
テレビ会議は、専用の機器を設置することで遠隔地会議を可能にします。そのため拠点数が限られますが、安定性が高く株主総会などの重要な場面でも利用することができます。Web会議は既存機器アプリケーションをインストールすることで利用が可能になります。手軽さが魅力ですが、インターネット環境に依存するため高い安定性が求められる場面では適しません。
テレビ会議は導入コストがかなりかかり、また専門端末や専門線を導入するためのスペースも必要となります。そのため、導入するときはもちろんのこと支社が増えたときや古くなった機器を買い替えるときの対応にも苦慮することがあります。その一方でWeb会議は安価なため、気軽に導入することができます。そのため、設備投資にかけられる予算が少ない小規模な企業でも導入しやすいといえます。
テレビ会議では会議できる場所が限られており、設備が用意されているところに全員が集まらなければいけません。たいていの場合は会社のミーティングルームに集まることになるため、予約などの必要も出てきます。また、会議に参加するメンバーのスケジュール調整も必須です。しかし、Web会議であればインターネット環境さえあればどこからでも会議に参加することができます。自分のデスクからはもちろんのこと、自宅からでも出張中でも会議参加が可能です。
Web会議では大人数を映し出すことはできないため、比較的少人数での会議に向いているといえます。しかし、周辺機器を利用すれば5~6名であれば問題なく使用することができます。テレビ会議は1人ひとりの顔がよく見えるため少人数での会議にも大人数の会議にも適していますが、少人数のときでも設備のあるミーティングルームで会議をしなければいけないというデメリットがあります。
画質や音質はWeb会議よりもテレビ会議のほうが優れているといえます。Web会議では、相手の細かな表情まで読み取りながら会話をするのは難しいといえるでしょう。また、映像や音声のクオリティが高いと長時間の会議でもストレスが溜まりにくいというメリットもあります。Web会議ではヘッドセットを利用するため、人によっては長時間の会議は辛いかもしれません。
テレビ会議で共有できるデータは、基本的には映像のみです。PCデータを共有することもできますが、受信先がそれに対して書き込みをすることはできません。データの共有という面ではWeb会議のほうが優れており、共有したデータに対して双方が書き込みを行うことができます。ホワイトボード機能など多くのアプリケーションがあり、それぞれの企業の会議目的に合わせて利用できるのがメリットです。
Web会議およびテレビ会議を導入するときには、導入コストだけではなくランニングコストについても考慮しなければいけません。オンプレミス型のWeb会議とテレビ会議では定期的に保守料がかかりますが、半年に1回あるいは1年に1回程度の頻度のためランニングコストはそれほどかかりません。それに対してクラウド型Web会議では導入コストはあまりかからないものの、月額料金制あるいは課金制となっているためランニングコストがかかります。
日本ではようやく普及し始めたWeb会議ですが、欧米諸国では多くの企業で当たり前のように使用されています。Web会議のほうが適している状況でテレビ会議を続けているのであれば、それは企業にとって大きな損失となります。Web会議とテレビ会議それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、目的に応じて使用するのが大切だといえるでしょう。
また、最近ではWeb会議を通じてテレビ会議に参加するという形をとっている企業もあります。このようにWeb会議とテレビ会議を連携させることによって、それぞれのメリットを生かしてより有効に活用することができます。このようにWeb会議とテレビ会議の両方を活用した会議は、今後より増えていくことでしょう。
社内会議用
V-CUBE
ミーティング ブイキューブ |
ZOOM
ZOOM
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Cisco Webex
WebEx
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アプリケーション共有ファイルをリアルタイムに全参加者と共有
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デスクトップ共有デスクトップ画面全体を共有可能
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録画やり取りを録音・録画して保存可能
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ファイルの保存・転送会議中に使った資料や、メールでは大きすぎて送れない資料の共有
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ホワイトボード文字や図の記入、画像の読み込みなどが可能
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外国語翻訳会話をリアルタイムに翻訳して会話内容と翻訳内容をテキスト表示
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アンケート機能質問やアンケートを実施することが可能
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IPアドレス制限許可のない人の参加を防止できる機能
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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100拠点以上対応同時に接続できる拠点数が100を超える
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オンプレミスでの提供自社で情報のシステムを保有し、自前の設備で運用する方式
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無料版あり
Google Meet
Google
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Skype
マイクロソフト
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chatwork live
Chatwork
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参加者アカウント不要アカウント登録なしでスタートできます |
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1対1ミーティング
時間に縛られずに会議を行なうことができます |
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画面共有
自分のパソコンの画面を相手に表示させる機能
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セキュリティ第三者によるデータの盗聴やなりすまし、改ざんなどを防ぎます
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2段階認証プロセス | E2E暗号化 | SSL/TLS |
人数一度の会議に参加できる人数
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最大250名 | 最大50名 | 最大14名 |
無料期間が無制限かつ、セキュリティ面について公式HPで明示されている製品を比較
商談用
V-CUBE
セールスプラス ブイキューブ |
ベルフェイス
ベルフェイス
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B-room
Bloom Act
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資料共有
エクセルやPDFなどの資料の共有
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チャット機能文字によるメッセージの共有が可能
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トークスクリプト
話したい内容を事前に準備でき、自分だけが見ることができます
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同時接続3名の場合
の月額料金 同時接続できる人数 |
44,400円(税別) | 45,000円(税別) | 35,000円(税記載なし) |
相手の対応
WEB会議をする際に相手側に行ってもらうこと
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URL入力 | 電話 | URLorワンタイムパスワード |
月額費用が公式HPに明示されている3製品を比較
設計・製造用
V-CUBE
コラボレーション ブイキューブ |
Fresh Voice
エイネット
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Cisco Webex
シスコ
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同時ペン作画リアルタイムで複数人で図面に書き込みができます
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CAD共有対応重い3次元データもスムーズに共有できます
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画像共有画像データなどを同じ画面で共有できます
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高精細データ共有
画面サイズに合わせた拡大や縮小などの処理なしで2000万画素クラスでも共有可能
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画像共有機能がデフォルトでつき、公式HPに設計・製造系の導入事例が載っている製品を比較
セミナー用
V-CUBE
セミナー ブイキューブ |
ギガキャスト
ロゴスウェア
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ネクプロ
ネクプロ
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チャット機能文字でもやりとりすることが可能
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アンケート機能
質問やアンケートを実施することが可能
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受講者発言機能
受講者の発言を許可したり、チャットで質問を入力してもらうことが可能
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インストール不要インストールなしでWEB会議ができます
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多言語対応
さまざまな国の言語でシステムを利用できます
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日本語・英語・中国語(簡体字・繁體字)、タイ語、インドネシア語 | 記載なし | 記載なし |
最大拠点数
対応拠点数が多いほど大規模な配信が可能
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10,000拠点 | 6,000拠点 | 6,000拠点 |
チャットとアンケート機能が標準搭載の製品を比較