web会議とSkypeではどちらが優れているか
遠方にいる人と会話をするツールとして、世界中で利用されているものにSkypeがあります。webミーティングにも活用されているSkypeとweb会議とではどちらがよいのでしょうか?2つの比較をしていきます。
web会議とSkypeの概要とメリット
まずは、web会議とSkypeの概要を確認しておきます。
◆web会議システムは居ながらにして会議に参加できる
web会議システムは、遠隔地にいるメンバーを結んで会議をするためのシステムです。古くからあるテレビ会議システムと同じように考える人もいますが、インフォメーションテクノロジーを駆使している点で、昔ながらのテレビ会議システムとは違います。
もっとも、最新のテレビ会議システムは、技術的にも新しいものを取り入れているため、古い新しいという話ではありません。これは、Skypeにもいえることです。
そのうえで、web会議システムの特徴は、会議で使用するデータや資料を、メンバーが集まることなく共有するための仕組みにあります。メンバーを結ぶことよりも、データの共有に主な目的があります。
◆web会議システムのメリット
Web会議システムの主なメリットを確認します。
- 遠隔地同士で会議ができる
北海道と東京と大阪と沖縄というように、メンバーが遠くにいたとしても開催できるのがweb会議です。遠隔地同士の会議といえば、拠点間は離れて入れも、その拠点内では一箇所に集まらなければならないというイメージを持っているかもしれません。
つまり、北海道支社のA会議室に集まったメンバーと、東京本社の研修室に集まったメンバーが会議を行うという形です。しかし、この形は、web会議のものではなく、どちらかといえばテレビ会議システムにいえることです。web会議では北海道のメンバーも東京メンバーも、自分の好きなところから会議に参加できます。
- パソコンがあれば会議ができる
Web会議システムを導入することで、メンバーがどこにいても会議を開くことができます。会議資料の冊子を準備する必要がないため、パソコンさえあればいつでも参加できるのもメリットです。
- インターネット回線で会議ができる
Web会議はインターネット回線を経由して開催されます。加入回線や専用線などの電話がなくても問題なく会議を開催できます。
◆Skypeは電話ベースのコミュニケーションツール
Skypeは、中高生でも簡単に利用できる手軽さが最大の特徴だといえます。その名も「無料通話アプリ」であり、パソコンにインストールしている人も多いでしょう。また、スマートフォンなどの携帯端末でも気軽に利用できます。
ただし、Skypeは一般的な電話に完全に取って代わるものではありません。電話的なベースを持ったコミュニケーションツールだと考えておけばよいでしょう。
◆Skypeのメリット
ここで、Skypeのメリットを確認しておきます。
- 無料で電話をかけられる
実際にSkype通話をしてみるとわかりますが、無料で電話をかけることができます。ただし、無料通話ができるのはSkype同士かマイクロソフトのサービスに付加されている無料通話分を使った場合です。Skypeの無料通話は、日本国内に限りません。ワールドワイドに使う場合に向いています。 相手がSkypeではない場合、有料ですが通話が可能です。固定電話を持たない若い人だけでなく、スマホの通話さえ利用せずにSkypeで済ませている人もいるくらいです。
- 電話番号を持てる
オプションで、Skypeの電話番号を持つことができます。これによって、Skypeを利用していない相手に、Skype宛の電話をかけてもらうことが可能です。
- 無料でグループ通話ができる
web会議と比較される部分として、グループチャットや電話会議ができることがあげられます。Skypeのグループ通話では、最大で25人のメンバーをカバーしています。また、ビデオ通話もグループ利用が可能です。
web会議とSkypeとではどちらが優れているのか
遠隔地間での会議に使うことができるweb会議とSkypeですが、どちらがより優れているのでしょうか?
◆それぞれのメリットを比較する
web会議とSkypeのメリットで比較してみましょう。
- 料金面
まず、利用するにあたって料金がかかるかどうかです。
Skypeは無料通話アプリですので、Skype同士で行う電話会議の通話料はかかりません。一方、web会議はサービスに申し込んで初期費用を払って導入し、利用料金も負担して使用するものです。ただし、web会議にも無料版があります。
Web会議の価格や料金は、サービス提供業者やプランによって異なります。費用対効果を考えながら選べる点では、プランの幅が狭いSkypeより優れているといえます。
- ユーザビリティー
Web会議は、そのためにセッティングされたシステムである点が特徴です。そのため、通話前の手順を比べたとき、人によっては面倒に感じることもあるSkypeよりも優れているといえます。利用開始のハードルは、Skypeの方が圧倒的に低いといえますが、導入のハードルが高い分だけ、その後はweb会議の方が扱いやすいということです。
- 通話品質
Skypeでは、一般の電話と遜色ない程度の音質で通話できます。ただ、音にうるさい人にとっては、そこまで高い音質だとはいえないでしょう。といっても、もちろん、通話をするには十分な音質です。かつては利用環境によって音声に遅れが生じることがありましたが、現在では、改善が進んでいるようです。
一方、web会議システムなら、さらに高いレベルの音質で会話ができます。会議のためにわざわざ導入・構築するシステムですから、優れていて当たり前といえば当たり前かもしれません。
◆どこまでディープに使うかが問題
web会議とSkypeにはそれぞれによいところがあります。ただ、ここまでの内容から、本格的にビジネスで使用するならweb会議の方が優れているようです。どこまでディープに使うかで選択が分かれるといえるでしょう。